The Long And Winding Road
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    作詞作曲:John Lennon, Paul McCartney
    収録時間:(1)4分28秒 (2)3分56秒 (3)3分51秒 (4)4分18秒 (5)3分31秒
    収録アルバム:(1)Wings Over America (2)Give My Regards To Broad Street, Love Ring II (3)Flowers In The Dirt Special Package (4)Tripping The Live Fantastic, Trippinng The Live Fantastic Highlights (5)Back In The U.S., Back In The World
    収録シングル:(4)The Long And Widing Road


    言わずと知れたビートルズの大ヒット曲。1970年のアルバム『Let It Be』からカットされた第2弾シングルで、ビートルズとして現役時代に最後にリリースし、ビートルズの20曲目の全米1位ヒットとなった。
    「Let It Be」と同様、ビートルズ解散時期の心境を歌っているが、この曲が書かれたのは、アルバム『The Beatles(通称ホワイトアルバム)』のレコーディングの頃である。
    「全然レイ・チャールズらしく聞こえないだろ。実際歌ってるのは僕だから、レイとはかけ離れているかもしれないけれど、ときどき誰かを想定しながら曲を作るんだよ。イメージとして想定するだけでも、何も手がかりがないよりは、ずっと作り易い。大好きなレイ・チャールズだったら、どんな風に演るかなあと頭に思い浮かべるんだ。コードの構成が少しジャズ風になってるかもしれないね。レイを思い描いたことで、あの歌は出来上がったんだよ。でも、悲しい曲だよね。悲しい曲を書くのは好きなんだ。自分の奥深くに潜む感情を掘り起こして、処理をするのにいい手段だから。精神科医に診てもらわなくて済むだろ。作曲にはそういう効能もある。たとえ口に出しても、歌にしてしまえば恥ずかしくない、そうだろ? 自分を悩ませていたことを表に出しても、それについて誰とも口論しなくていいんだから。あの頃の僕は、ちょっとまいって、疲れ切ってる状態だった。どうしてもたどり着けないドア、達しがたいものを歌った悲しい曲だよね。終点に行き着くことのない道を歌ったものなんだ。」(ポール)
    アルバム『Let It Be』は、ありのままのビートルズを録音するという意図の元でレコーディングされたので、この曲もセッションではポールの弾くピアノを中心に、オルガン、ベース、ギター、ドラムとシンプルな構成で演奏された。しかし『Let It Be』のプロデュースを任されたフィル・スペクターが、総勢32名のオーケストラと12名のコーラス隊によるオーバーダブを施したアレンジを行い発売し、ポールが意図しないミックスに怒りを露わにしたのは有名な話。
    「フィル・スペクターはありとあらゆる飾りをくっつけた。'The Long And Winding Road'には女性シンガーを持ってきて、僕ならたぶんそんなバック・コーラスはつけなかっただろう。いや、別にそれで史上最悪のレコードになったというんじゃない。だけど、明らかにメンバーのひとりがそれを承知していないものが僕等のレコードに加えられているんだ。それはおかしいじゃないか。他のみんなが知ってたかどうかはわからない。『ああ、終わらせてくれよ、どうぞ、どうとでも好きなようにしてくれ』ということだったのかも知れない。僕等みんなうんざりし始めていたから。」(ポール)
    ポールは後に、オーケストラとコーラスがオーバーダブされる前のバージョンを、ビートルズのアルバム『Anthology 3』と『Let It Be ... Naked』で発表している。
    ソロ時代になってから、ビートルズの曲を演奏し始めた1975-76年のツアーで、この曲を演奏している。この時もピアノ中心のシンプルな演奏で、ホーンセクションが独特の雰囲気を醸し出している。また、1984年の映画『Give My Regards To Broad Street』で再演し、この時はAOR的な豪華なアレンジが施されている。その後、1989-90年のゲットバック・ツアー、1993年のニューワールド・ツアー(北米ツアーのみ)、2002-3年のワールドツアー、2004年のヨーロッパ・ツアー、2005年のアメリカツアーとセットリストにしており、ライブの定番曲となっている。日本限定発売の『Flowers In The Dirt Special Package』には、1989年からのツアーのリハーサル音源(公式DVD『Put It There』にも一部収録)が収録されている。

    【公式発表バージョンのクレジット(演奏者・録音・発売等)】
    (1)Wings Over America
    演奏:
     Paul McCartney: Vocal, Piano
     Linda McCartney Keyboards, Backing Vocal
     Denny Laine Bass, Backing Vocal
     Jimmy McCulloch: Electric Guitar, Backing Vocal
     Joe English: Drums, Backing Vocal
     Tony Dorsey: Tromborn
     Thaddeus Richard: Saxophone
     Steve Howard: Trumpet
     Howie Casey: Saxophone
    録音スタジオ:live at Kansas City, MO
    録音日:1976.5.29
    プロデューサー:Paul McCartney
    エンジニア:Phil McDonald, Jacks Maxson, Mark Vigars & Tom Walsh
    イギリス発売日:1976.12.10
    アメリカ発売日:1976.12.10
    日本発売日:1977.1.25

    (2)Give My Regards To Broad Street, Love Ring II
    演奏:
     Paul McCartney: Vocal, Piano
     Dick Morrisey: Sax
     Dave Mattacks: Drums
     Trevor Barstow: Keyborads
     Herbie Flowers: Bass
    録音スタジオ:AIR Studios, London
    録音日:1983.11
    プロデューサー:George Martin
    エンジニア:Geoff Emerick, Jon Jacobs, Jon Kelly, Stuart Breed
    イギリス発売日:1984.10.22
    アメリカ発売日:1984.10.22
    日本発売日:1984.10.22

    (3)Flowers In The Dirt Special Package
    演奏:
     Paul McCartney: Vocal, Piano
     Linda McCartney: Vocal harmonies, Keyboards
     Paul "Wix" Wickens: Keyboards, Vocal harmonies
     Chris Whitten: Drums
     Robbie Mclntosh: Electoric Guitar, Vocal harmonies
     Hamish Stuart: Bass, Vocal harmonies
    録音スタジオ:The Mill, Sussex
    録音日:1989.4.28-28
    プロデューサー:Paul McCartney
    エンジニア:Geoff Emerick
    イギリス発売日:1989.7.24
    アメリカ発売日:未発売
    日本発売日:1990.3.2

    (4)Tripping The Live Fantastic, Trippinng The Live Fantastic Highlights
    演奏:
     Paul McCartney: Vocal, Piano
     Linda McCartney: Vocal harmonies, Keyboards
     Paul "Wix" Wickens: Keyboards, Vocal harmonies
     Chris Whitten: Drums
     Robbie Mclntosh: Electoric Guitar, Vocal harmonies
     Hamish Stuart: Bass, Vocal harmonies
    録音スタジオ:live at Rio, Brazil
    録音日:1990.4.19
    プロデューサー:Paul McCartney
    エンジニア:Geoff Emerick
    イギリス発売日:1990.10.8
    アメリカ発売日:1990.10.16
    日本発売日:1990.11.9

    (5)Back In The U.S., Back In The World
    演奏:
     Paul McCartney: Vocal, Piano
     Rusty Anderson: Guitar
     Brain Ray: Bass
     Paul "Wix" Wickens: Backing Vocal, Keyboard
     Abe Raboriel Jr.: Backing Vocal, Drums
    録音スタジオ:live at Denver, US
    録音日:2002.5.7
    プロデューサー:Paul McCartney
    エンジニア:David Kahne
    イギリス発売日:2003.3.17
    アメリカ発売日:2002.11.26
    日本発売日:2002.11.13

    【未発表バージョンの収録ブートレッグ】
    (6)1975年9月6日ロンドン・リハーサル
     Tour Rehearsals Elstree Studio 75 (The Collector's Box -- HKEY-049)
     The World Tour Premiere At Elstree Studio 1975 (Masterclaudel -- MCCD 03)
    (7)1975年11月13日メルボルン公演
     9mm Automatic (Unknown -- ZAP 7878)
     Complete Downunder - CD 1 (RMG Records)
     Highlights Downunder (Orange -- Orange 2)
     Wings Over Australia (Ram Records -- RAM 002)
     Fly South - The 1975 World Tour (Berkeley/WonderLand -- WL 49000)
    (8)1976年6月10日シアトル公演
     Seattle Highlights! (DVD) (Tobacco Kill Records -- TKR 18)
     Wings Over Seattle (DVD) (Apple (Fake) -- Apple Films 2005)
    (9)1976年5月25日ニューヨーク公演
     映画『Rock Show』日本公開版
    (10)1990年1月26日ロンドン公演
     Welcome To Wombley - CD 1 (Voxx -- VOXX 0003-01)
    (11)1990年3月7日東京公演
     Back To The Big Egg (CD 1) (Non Plus Ultra -- NPU-09)
    (12)1990年3月31日バークレー公演
     Berkeley Concert 1990 (CD 2) (Yellow Cat Records -- YC 008)
    (13)1990年4月1日バークレー公演
     A Dream Apart (Big Music -- BIG028)
    (14)1989-1990年演奏場所不明
     公式ビデオ『Get Back』
    (15)1990年6月28日リバプール公演
     Imagine In Liverpool (The Comeback) (Red Phantom -- RPCD 1025)
     Radio One's Liverpool Concert June 1990 (FM) (Liverpool Concert) (Goblin Records -- CD3004)
    (16)1990年7月4日ワシントン公演
     Live at Robert F Kennedy Stadium Part2 (Label Unknown)
     4th Of July (CD 1) (Yellow Cat Records -- YC 009)
     Independance Day (Disc 1) (Red Phantom -- RPCD 2135/36)
    (17)1993年11月15日東京公演リハーサル
     Sayonara Mr. Paul (Live Storm -- LSCD 51550)
     Hey Tokyo! (Kiss The Stone -- KTS 250)
     Magical Mystery Tokyo (Pluto Records -- PLR CD 9406)
     Paul Is Vision 1 (Sandwich -- piv 002)
     Tokyo Dome 1993. The Master Tape Version (DVD) (MPL Films Japan -- 2002 MPL)
    (18)1999年12月2日収録、12月3日放送『Parkinson Show』
     The Cavern Club Concert (Unknown -- maccaccc)
     Rock Devil Rock (Yellow Cat Records -- YC 068)
     Parkinson (Rocky Records -- RR-131)
     Devil Music (Fab 4 Records -- FAB 4-010)
     Driving Oakland, April 01, 2002 - CD 3 (Unknown)
     Get Off Me Arse! (Unknown -- MZ 121-122)
    (19)1999年12月2日『Parkinson Show』リハーサル
     TV Rehearsals (DVD) (Unknown -- 712177043422)
    (20)2001年6月14日Adopt-A-Minefieldリハーサル
     Paul McCartney: Adopt-A-Minefield Rehearsals (Unknown -- nlaall20010614)
    (21)2002年4月24日ワシントン公演
     Driving Macca! (Label Unknown)
    (22)2002年5月15日タンパ公演
     Live In Tampa Florida 2002 (Night Hawk)
    (23)2003年5月24日モスクワ公演
     The Complete Russia Concert (DVD 2) (Macca Fan Records -- MFR 2003)
     Live In Moscow (DVD) (WOW Corporation -- WOW-25)
    (24)2004年5月30日マドリード公演
     !Viva Espana! CD 2 (Tobacco Kill Records -- TKR 006)
    (25)2004年6月20日サンクトペテルブルグ公演
     San Petersburg Soundboard (CD 2) (Tobacco Kill Records -- SPS 2)
    (26)2004年6月26日グラストンベリー・フェスティバル
     Live In Glastonbury (Label Unknown)
    (27)2005年7月Sessions@AOL
     SESSIONS (Sessions@AOL) - DVD (Unknown -- AOL-2005)
    (28)2005年9月アメリカツアー(ラジオ番組『All Access』)
     All Access Interview (CD 1) (Unknown)


    【歌詞・コード】
       Cm        Ab/Bb  Eb  Eb7   Ab
    The long and winding road that leads to your door
    Ab  Gm      Cm Fm        Bb7 Db/Eb
    Will never disappear, I've seen that road before
    Ab  Gm  Cm       Fm   Bb7   Eb
    It always leads me here, lead me to your door

    The wild and windy night that the rain washed away
    Has left a pool of tears crying for the day
                Fm    Bb7    Eb Ab/Bb Eb
    Why leave me standing here, let me know the way

    Eb         b
    Many times I've been alone
      Eb      Fm Bb7
    And many times I've cried
    Eb     Ab
    Anyway, you'll never know
       Eb      Fm Bb7
    The many ways I've tried

    But still they lead me back to the long and winding road
    You left me standing here, a long long time ago
    Don't keep me waiting here, lead me to your door

    But still they lead me back, to the long and winding road
    You left me standing here, a long long time ago
    Don't keep me waiting here (don't leave me waiting)
    Lead me to your, door,
    yeah, yeah, yeah, yeah

    (c)1970 Nothern songs, Ltd.
    Comment:
    2006/06/02 12:27 AM, Jash wrote:
    約2ヶ月ぶりの更新となりました。今後も毎日ではないですが、ぼちぼちと更新していきますのでよろしくお願いします。

    更新が止まっていた理由が、この曲の情報量の多さ! 整理するのに時間がかかってしまいました。
    いわずと知れたポールの代表曲。スタンダード・ナンバーとなっており、この曲を知っている一般の方も多いはず。

    ファンの間では「この曲のどのバージョンが一番好きか」ということが命題となっています。
    私が一番好きなのは『ヤァ!ブロードストリート』のバージョンですね。AORの雰囲気が溜まらなく、映画で使われているカットとも合っていますよね。

    皆さんはいかがでしょう?
    2006/06/03 4:15 AM, With A Little Luck wrote:
    ひさしぶりの更新ご苦労様です〜。そして、The Long And Winding Roadの解説ご苦労様でした!
    3月に私が来阪した際その話が出ていましたね。しかし、ここまで手ごわい曲だったとは考えてもいませんでした(汗)。公式発表されたヴァージョンだけでもこんなに複雑だったんですねぇ。

    私は、スペクターのアレンジも鼻につくし、ポールが望むシンプルなアレンジも味気なく感じられるので、Jashさんと同じく映画のヴァージョンが好きですね。
    ソロでの再演ではなぜかスペクターに近いアレンジがされていて、「ポールどうしたの?」と言いたくなります。

    こちらこそ更新を楽しみに待っていますので今後もよろしくお願いします。
    2006/06/13 12:43 PM, あらっち@FH wrote:
    私のお気に入りは、“ANTHOLOGY”Verですね。飾りっ気がなく、シンプルで、一番“BAND”を感じます。

    次点が“FLOWERS IN THE DIRT”Verでしょうか…。
    2006/06/18 10:39 AM, tokaiks wrote:
    素敵なブログですね。お互いにがんばりましょうね。
    変わった、けったいな、超マニアックな 連載小説 を紹介しますね。ギター、オーディ、レコード、ジャズ、ロック、ブルーズ、古民家、S.yairi,マーチン、ギブソンなどが大好きな方には面白いですよ。

    * http://blogs.yahoo.co.jp/tokaiks
    * http://www.jin.ne.jp/woods
    * toneblue@ezweb.ne.jp
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