Ebony And Ivory
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    作詞作曲:Paul McCartney
    収録時間:(1)3分42秒 (2)3分41秒 (3)4分1秒
    収録アルバム:(1)Tug Of War, All The Best, Greatest (Japan only), Together Endless & Sweet Memories (Japan only), George Martin Box, Mellenium Max(Japan only), 80's Alive 2(Japan only), The Best Of Stevie Wonder (3)Tripping The Live Fantastic!!
    収録シングル:(1)Ebony And Ivory, (2)Ebony And Ivory (12")

    ebony_and_ivory.jpg

    黒人と白人の間の人種問題をピアノの黒鍵盤と白鍵盤に例えて歌うというメッセージ・ソング。スティービー・ワンダーとのデュエットとして、アルバム『Tug Of War』からの第1段シングルとして発売され、全米・全英1位という大ヒットを記録し、世界中のチャートでも1位を記録し大ヒットした。ポール・マッカートニーの80年代の代表曲であり、80年代ポップスの代表曲でもある。よって、種々のオムニバス・アルバムに収録されている。
    「この曲はスパイク・ミリガンのアイデアをもらったよ。どこかで彼の本を読んだんだけど、キーボードには白鍵盤と黒鍵盤が必要で、2つでハーモニーが奏でられるというもの。これはいい類比だと思ったよ。」(ポール)
    1980年夏にデモを作成し、10月にウィングスのメンバーとこの曲をリハーサルしたが、曲の最初の部分とサビの部分しか完成していなかった。「2番も同じようなアイデアで歌詞を書くことがいいと思ったんだ。ピアノの類比を用いること以上に飛び抜けた歌詞は掛けなかった。」(ポール) そして、10月のリハーサルが終わる頃に曲のアレンジがほぼ完成したので、12月にロンドンのAIRスタジオにて、ジョージ・マーティンとデモ・レコーディングを行った。
    「黒人のミュージシャンとこの曲をレコーディングするのがいいなあと思った。それが歌詞の内容にぴったり合うし、困難を乗り越えようとする感情にぴったりだしね。適当なミュージシャンとして、スティービー・ワンダーが浮かんだ。スティービーに直接電話したら、すぐにいい返事がもらえたよ。」(ポール)
    1981年2月1日に、ポール、リンダ、デニー・レインの3人がモンセラット島にあるジョージ・マーティン所有のAIRスタジオに向かい、2月25日にスティービー・ワンダーがモンセラット島に到着し、翌日からレコーディングを開始した。レコーディングの方法としては、まずポールとスティービーが軽くジャム・セッションを行い、スティービーが思いついたソロ・フレーズに、ポールがボコーダーやシンセサイザーを被せていった。
    この曲は、ポールの曲の中でも最もレコーディングに掛けた時間が多い曲の1つである。
    「"Ebony And Ivoryなんかはかなり長い期間をかけた曲だよ。まずスティービー・ワンダーとモンセラット島で書き始めて、それからスティービー抜きで、何度かのセッションを繰り返したんだけど、ドーキングにあるストロベリー・スタジオ・サウスでもセッションをやったんだ。レコーディングの仕上げにはかなり時間をかけたけど、それだけやっておいてよかったと思うよ。いい曲だってこともあるけど、イギリスではスティービー初のナンバーワン・シングルになったからね」(ポール)
    「スティービー・ワンダーと"Ebony And Ivory"をやった時、この曲は人種間の調和を語る上で完璧なアイデアだと思ったんだけど、幼稚だっていう人もいたんだ。でも、素晴らしいと思うだろ? 黒人と白人の間にはいろいろな問題がまだあるっていうのがポイントなんだ。それは否定できないよ。何かいいことを歌うことによって、やりたかっただけなんだよ。」(ポール 1986年1月)
    12インチシングルには、ポールのみがボーカルを取るソロ・バージョンも収録された。プロモーション・ビデオも、スティービー・ワンダーとポールのデュエット・バージョン、ポールのソロ・バージョンの2種類が制作された。
    デュエット・バージョンは「Coming Up」のプロモビデオの監督を行ったキース・マクミラン監督のもと撮影された。ポールとスティービーのスケジュールが合わず、ポールのパートはロンドンで、スティービーのパートはロサンゼルスで撮影された。
    「プロモーション・ビデオは、スティービーとは一緒に撮影できなかったんだけど、途中で2人が目を合わすシーンがあるんだ。最初は僕がスティービーにウィンクして合図するってことだったんだけど、スティービーがそれはおかしいって言ったんだ。だって、彼は目が見えないだろ? そんなことで、スティービーから合図して、僕がウィンクを返すってことにしたんだ。」(ポール)
    「Coming Up」で用いたようないろいろな楽器を演奏するポールが一画面上に出てくるのが面白い。
    ソロ・バージョンのプロモーション・ビデオは、バリー・マイヤーズ監督のもと、1982年2月11日に撮影された。刑務所で服役中の黒人が陽気にこの曲を歌っている姿とピアノを弾く姿を交互に演出させるものである。このプロモーション・ビデオ撮影日にポールはインタビューに答え、初めてジョンの死について、インタビューに答えている。
    1989年のゲットバックツアーでこの曲が取り上げられ、バンドメンバーのヘイミッシュ・スチュアートとデュエットを行っていたが、1989年11月27日のロサンゼルス公演では、観客にいたスティービー・ワンダーが飛び入りで参加し、ライブでのデュエット再現となった。
    この曲のデモ・バージョン、およびリハーサル音源は、以下のブートで聴くことができる。

    (4)1980年8月デモ
     Rude Studio Demos (Columbus Records -- CD 080)
     Studio Tracks Vol. 1 (Chapter One -- CO 25132)
     Tug Of War Demos (Red Square -- RS 03)
     War And Peace (Instant Analysis -- R&G 1020)
     Give Us A Chord Paul (Angry Dog -- AD 9901)
    (5)1980年10月ウィングスのリハーサル
     When It Rains, It Pours (Disk 2) (Vigotone -- vigo162)
    (6)1981年2月スティービー・ワンダーとのジャム・セッション
     Oobu Joobu Part 1 & 2 (Disk 2) (Yellow Cat Records -- YC 046)
     Oobu Joobu Radio Chronicles Part One (Unknown -- PMCD0P1)
    (7)1990年1月23日ロンドン公演
     Welcome To Wombley - CD 1 (Voxx -- VOXX 0003-01)

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    (1)(2)
    演奏:
     Paul McCartney: Bass, Guitar, Synthesiser, Vocals, Vocoder, Percussion, Piano, Backing vocal
     Stevie Wonder: Electtic Piano, Synthesisers, Vocals, Drums, Percussion, Backing vocal
    録音スタジオ:AIR Studios, Montserrat, West Indies
    録音日:1981.2.27-3
    プロデューサー:George Martin
    エンジニア:Geoff Emerick
    イギリス発売日:1982.4.26
    アメリカ発売日:1982.4.26
    日本発売日:1982.5.10

    (3)
    演奏:
     Paul McCartney: Bass, Vocal
     Linda McCartney: Keyboards, Vocal
     Paul "Wix" Wickens: Keyboards, Backing Vocal
     Chris Whitten: Drums
     Robbie Mclntosh: Electric Guitar, Backing Vocal
     Hamish Stuart: Vocal, Electric Guitar
    録音スタジオ:live from Rotterdam
    録音日:1989.11.8
    プロデューサー:Paul McCartney, Bob Clearmountain & Peter Henderson
    エンジニア:Bob Clearmountain
    イギリス発売日:1990.11.5
    アメリカ発売日:1990.11.6
    日本発売日:1990.11.5

    歌詞・コード
    E F#m7
    Ebony and ivory
    E F#m
    Live together in perfect harmony
    E F#m7 B/F#
    Side by side on my piano key---board
    A/B B B/E E C#m/B B G#m/B A/B F#m/B
    Oh lord, why don't we

    E C#m B A E
    We all know that people are the same wherever you go
    B
    There is good and bad in everyone
    D6 Do C#7 F#m
    We learn to live, we learn to give each other
    A E
    What we need to survive, together alive

    Ebony and ivory
    Live together in perfect harmony
    Side by side on my piano keyboard
    Oh lord, why don't we

    C#sus4 C# F# G#7sus4 C#

    F# G#7sus4 C#
    Ebony, ivory, living in perfect harmony
    F# A/B
    Ebony, ivory ooh

    We all know that people are the same wherever you go
    There is good and bad in everyone
    We learn to live, we learn to give each other
    What we need to survive, together alive

    Ebony and ivory
    Live together in perfect harmony
    Side by side on my piano keyboard
    A/B B B/E E C#sus4 C#
    Oh lord, why don't we
    F#m7 B
    Side by side on my piano keyboard
    A/B B B/E E F#m7 E F#m7
    Oh lord, why don't we

    E F#m7 B

    E F#m7 B
    Ebony, ivory, living in perfect harmony
    Ebony, ivory, living in perfect harmony
    Ebony, ivory, living in perfect harmony
    Ebony, ivory, living in perfect harmony

    試聴

    (c) 1982 MPL Communications, Inc.
    Comment:
    2005/03/18 11:17 PM, Jash wrote:
    ポールのファンでなくても、誰でもどこかで聞いたことある曲でしょう。歌詞の内容は確かに幼稚と批判する人がいることも否めないかもしれないですが、かなり練って作られた名曲だと思います。
    80年代の曲を聴くときも、この曲は必ずと言っていいほど登場しますね。1982年ビルボード誌年間シングルトップチャートでも、堂々と第4位に輝いています。まあ、「Coming Up」も1980年ビルボード誌年間シングルトップチャート7位になっていますけどね。

    2005/03/18 11:50 PM, WALL管理人 wrote:
    ジョンの死が目覚めさせたのか、この曲はポールが長い間潜めていたメッセージソングですね。でもジョンのように過激的で難解ではなく、黒人問題をピアノの鍵盤にたとえ、誰にでも分かりやすく歌いやすい曲・歌詞にしている辺りがポールらしいですね。
    その点が、ポールが幼稚だ、あるいはヒット狙いだという意見につながっているのだと思いますが、ポールはポールなりに真剣に問題の解決を願っていたのですし、歌うことでメッセージを出すことに意義があったと私は思います。黒人であるスティービーをデュエット相手に選んだのも、そういう考えに基づいたものだと思います。

    曲の方は、ポールとスティービーが交互にヴォーカルを取っているのが印象的ですね。ちなみに私はこの曲でスティービーの歌声を初めて聴きました。
    ベスト盤Wingspanに収録されていませんが、これは版権の問題があるからでしょうか。それともポールが自分のヴォーカル曲だけで直球勝負をしたかったからでしょうか。はたまたAll The Bestの価値を損なわせないためでしょうか。
    ソロ・ヴァージョン、CD化してくれないかなぁ・・・。

    2005/03/19 1:13 AM, Jash wrote:
    単純明快で覚えやすい曲、これがポールの作る曲の原点だと思いますが、単純明快な故、批判を受けやすいんでしょうね。
    実はこういう曲を作るのが、一番難しいと思うんですけど。
    アルバム『Wingspan』に収録しなかったのは、あれはあくまでウィングス時代のベストアルバムであって、付加的に1984年までの曲を入れただけで、スティービー・ワンダーやマイケル・ジャクソンとの共演曲は色が濃いので、敢えて外したのでしょうね。
    ソロバージョンのハーモニーも美しいです。

    2005/03/19 1:23 PM, あらっち@FH wrote:
    あらっち的には、素直に黒人・白人を「黒鍵白鍵」に例えたのは分かりやすいし万人受けすると思うので評価したいですね(^.^)
    ポールの立場(白人)から見て黒人差別は良くない、となりますが、ジョンの領域まで入ったとすると
    全人種平等、というところまで掘り下げたような気はします。そこがジョンなのですがね(^^ゞ

    スティービーワンダー、マイケル、エリックスチュワート、エルビスコステロ…、ジョンの代わりを探しながら
    結局「やっぱしジョンはいないのね…」と徐々に納得していったのかもしれませんね。

    WINGSPANはWINGSベストと言いながら、'84年の曲まで入ってますが、私は“No More Lonely Nights”以降
    チャート1位獲得曲が無いので、そこで自身のキャリアをくくってしまったのかなぁと感じてます。ある種「潔い」とも思いますが…(^^ゞ

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