Give Ireland Back To The Irish
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    give_ireland.jpg

    作詞作曲:Paul McCartney
    収録時間:(1)3分42秒 (2)3分45秒
    収録アルバム:(1)Wings Wild Life (bonus track)
    収録シングル:(1)(2)Give Ireland Back To The Irish

    1972年1月30日に北アイルランドのロンドンデリーで発生した通称「血の日曜日(Bloody Sunday)」というイギリス軍によるアイルランドのカトリック系市民虐殺事件に対するプロテスト・ソングとして、ポールが作ったプロテスト・ソング。
    「僕の住んでいる国の政府がアイルランド人を殺すことになってしまった。本当に最悪なニュースだ。このニュースを聞いて、僕は何か言わなければと思った。実際にやってよかったと思う。ただ座っているだけで、何もしないこともできたけど、僕の故郷から近くの出来事だったし、特別な日に何か言わないといけないと思ったんだ。」(ポール)
    この曲は、ポールが1日で書き、1日で録音したと言われているが、2月9日から始まるイギリス大学ツアーに備えたロンドンのICAギャラリーで行われたリハーサル(1979年に放送・公開された番組『Wings Over The World』)で初めて公になったが、この曲は放送されたことがない)が2月1日から始まっていることを考えると、1日で書かれたのは間違いないであろう。
    2月のイギリス大学ツアーで初披露された後に、ウィングスのデビューシングルとして、2月25日にイギリスで発売されたが、政治的色が強い影響で、イギリス国営放送BBCで放送禁止扱いとなった。そのため、プロモーション・ビデオは制作されていない。
    「僕らがライブで一番面白かったのは、”この曲は放送禁止になった曲です”と紹介すると、観客が盛り上がったことだ。みんなこういうのが好きだったし、規制や検閲に反対したがるんだね。」(ポール)
    この「血の日曜日」事件に関しては、ジョン・レノンも同様にアルバム『Sometime In New York City』で「Sunday Bloody Sunday」「The Luck Of The Irish」の2曲を作曲し、1972年9月15日に発表した。
    「僕は、いつも政治的な歌ばかり作るのはジョンの役割だと思っていた。政治的なことに関しては、何も言わないのがクールだと思っていた。僕が政治的なことをやるのは、どうやってもウケが悪いだろうし、誰も興味ないだろうし。でも、この曲を作ってみた。そうしたら、アイルランドではこの曲が1位になったし、おもしろいことに、スペインでも1位になったんだ。」(ポール)
    2001年に発売されたポールのベストアルバム『Wingspan』に当初収録予定であったが、レコード会社のEMIからの要請で、曲目リストから外れた。
    「IRA(Provisional Irish Republican Army、アイルランド共和国軍暫定派)のやり方には支持できないんだ。ロンドンの街中で爆弾を爆破させて、一般人を殺すような軍団を。とても支持できないね。だから、EMIが電話してきた時には、”僕ら、とっても神経質になっているし、アルバムにかける時間もない。この曲は外そう。”って言ったんだ。これがこの曲が外れた理由。」(ポール)
    この曲は、1993年にアルバム『Wings Wild Life』が再発された時にボーナストラックとして追加され、初めてCD化された。
    また、シングルB面には別録音のインストゥルメンタル・バージョンが収録されているが、これはCD化されていない。
    インストゥルメンタル・バージョンの曲名が「Give Ireland Back To The Irish (version)」となっているのは、ジャマイカのアーティストによるレゲエのシングルのB面に、A曲のインストゥルメンタル・バージョンが「version」と表記されていることが多いのに影響されている。
    この曲のリハーサル・テイク、ライブ・テイクは以下のブートで聴くことが可能。

    (3)1972年2月1日ICAリハーサル
     Learning To Fly (Voxx -- VOXX-0001-001)
    (4)1972年5月7日ポール自宅(ロンドン)リハーサル
     Learning To Fly (Voxx -- VOXX-0001-001)
    (5)1972年8月20日アムステルダム公演
     Greatest Hits Live (Chartbusters -- CHER-073-A)
     Got Any Toothpicks? (Madman -- Madman -72)
     I Am Your Singer (Living Legend -- LLRCD 087)
     Cottonfields (Library Product -- LPOE2325)
     Wings Over Sweden (Disc 2) (Barrier -- BAR 002)

    演奏:
     Paul McCartney: Bass, Guitars, Keyboards, Vocals
     Linda McCartney: Vocals, Vocals
     Denny Laine: Guitars, Vocals
     Denny Seiwell: Drums
     Henry McCullough: Guitars, Vocals
    録音スタジオ:Abbey Road Studio, London
    録音日:1972.1.30-31
    プロデューサー:Paul McCartney, Linda McCartney
    エンジニア:Tony Clark, Alan Parsons
    イギリス発売日:1972.2.25
    アメリカ発売日:1972.2.28
    日本発売日:1972.3.25

    歌詞・コード
       D           G
    Give Ireland back to the Irish
       D           A
    Don't make them have to take it away
       D            G
    Give Ireland back to the Irish
        D   A7  D
    Make Ireland Irish today

       D            E
    Great Britain, you are tremendous
        G       D
    And nobody knows like me
               E
    But really what are you doin'
        G       D
    In the land across the sea

       Bm        E
    Tell me how would you like it
       G        D
    If on your way to work
         Bm        E
    You were stopped by Irish soldiers
        G
    Would you lie down, do nothing
                   A7
    Would you give in, go berserk

    Give Ireland back to the Irish
    Don't make them have to take it away
    Give Ireland back to the Irish
    Make Ireland Irish today

    Great Britain, and all the people
    Say that all people must be free
    And meanwhile, back in Ireland
    There's a man who looks like me

    And he dreams of God and country
    And he's feeling really bad
    And he's sitting in a prison
    Should he lie down, do nothing
    Should he give in, or go mad

    Give Ireland back to the Irish
    Don't make them have to take it away
    Give Ireland back to the Irish
    Make Ireland Irish today

    Give Ireland back to the Irish
    Don't make them have to take it away
    Give Ireland back to the Irish
    Make Ireland Irish today

    試聴

    (c)1972 Paul and Linda McCartney. Administered by MPL Communications, Inc.
    Comment:
    2005/05/31 9:55 PM, Jash wrote:
    ジョンがビートルズ解散後から政治的な歌を量産していた一方、ポールは甘いラブソングを多く作っていたのが、当時のジョンとポールの人気を二分していた理由ですね。
    この曲は、ポールにとって初めての政治的色合いが濃い曲ですが、ジョンが亡くなってしばらく経過してからは、1993年のアルバム『Off The Ground』あたりから、かなり政治的な歌を作るようになります。

    2005/05/31 11:20 PM, あらっち@FH wrote:
    B面の(version)表記の意味がわかりました(^o^)

    ジョンがポールの曲を、ポールがジョンの曲を、お互いに意識していたことは今でも明白ですが、この事件でお互いに曲を手がけていたこと、やはり強い絆を感じますね(^○^)
    ジョンの“Sunday Bloody Sunday”の方が詩的ですが…(^^ゞ

    ギターが前面に出たアレンジ、大好きです。

    2005/06/01 12:43 AM, WALL管理人 wrote:
    更新ご苦労様です。

    私は以前アイルランドについて調べたことがあったので、この曲は非常に興味深いです(詳しくは私のHPのコーナー「Jooju Boobu」で述べてあります)。

    ポールがあの時意見を述べたのは個人的にはOKだと思います。しかし、いまひとつ歌詞に説得力がないというか、もうちょっと強く言ってもよかったと思います。まぁ、そうできない(してるつもりなのに結果的にそうならない)のがポールらしいんですけど。
    ちゃっかりウイングスのデビューシングルにしちゃっているのも面白いですね。実際はLove Is Strangeの予定だったそうです。

    個人的には先述の理由もあり大好きな曲です。チープっぽいポップロックなのもいい感じです。まぁ、メッセージソングとして考えるとジョンのものより訴求力はないですけど・・・。曲として考えれば初期ウイングスらしいアレンジになっていますね。

    Wingspanに収録されなかったのは、発売前にIRAがロンドンでテロを起こしたのが原因と聞いています。いずれにしろ、デビュー曲にもかかわらずベスト盤に1度も収録されていない不遇の曲になってしまいましたね。

    versionの方もそのうちCD化してほしいですね。個人的には興味があります。

    2005/06/02 10:02 PM, Jash wrote:
    インストゥルメンタルの「version」の方は、結構陳腐なバージョンになってしまってますね。おもいっきりアイルランド民謡風にアレンジしていますが、もうひとつ曲の雰囲気と合ってないような気がします。

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