Here Today
0
    作詞作曲:Paul McCartney
    収録時間:(1)2分26秒 (2)2分28秒
    収録アルバム:(1)Tug Of War (2)Back In The U.S., Back In The World
    収録シングル:なし

    1980年12月8日ニューヨーク・ダコタハウスの前で凶弾に倒れたジョン・レノンへの追悼歌。
    「あまりにも身近なことだから、ジョンのことは歌にしないと思っていた。なのに、ふと気がついたらギターを持って曲を作っていた。」(ポール)
    「曲を作ろうと思って座っていると、最初のコードを思いついて、何か書いたような気分になった。その時ちょうど、ジョンのことなどを考えていたんだ。頭の中にそのようなことがあった。ジョンの死のすぐ後くらいだった。ジョンについて何かしたいような気になったけど、感傷的な歌詞はよくないって思ったんだ。だって、ジョンだったら、雲の上から見て嘲笑するだろうから。だから、ジョンがもしここに今日いるなら、ジョンは他人のコメントに対して何て言うだろうと考えながら、歌詞を書き留めることにした。"ジョンはこんな奴だった""ジョンはあんな奴だった"という歌詞だったら、ジョンは僕を軽蔑するだろうと思ってね。この歌はそういうことなんだ。」(ポール)
    「歌詞に'The night we cried'ってあるけど、あれは僕らがジャクソンビルから南方向へ移動している時の夜なんだ。ジョンと僕は、遅くまで起きていて、酒を飲んで語り合ったよ。それでお互いの性格が深く分かった。ビートルズでいるときはそういう時間もあまりなかったけど。そして、僕らは涙で終わった。それだけ僕らは親密だったという思い出があるよ。だから僕らはお互いのことが好きだったんだ。」(ポール)
    「確かに、僕はジョンのために特別な曲を書いた。でも僕はそれが誰かに置き換えられるということがあってもいいと思う。それは誰か他の人のことであるということはあり得るからね。ただ、僕にとってはジョンなんだ。」(ポール)
    「ジョンがが死んで、あんな終わり方とどうやって折り合いをつけたらいいのか、悩んでいた。ジョンは'How Do You Sleep?'を書いたりとか、ああいうことをして僕へのあてつけをよくしていたけど、 あの手のことに僕は何の返事もしなかった。でもね、ジョンがなくなる前に、僕たちはお互いの意見の相違は水に流していて、よく電話でも楽しく話したりしていたんだ。それで'Here Today'で僕の気持ちもジョンに向けて歌ってみることにしたんだ。"君が今ここにいたら、きっとまた、あれやこれはインチキだとか、そんな事を言うんだろう。でも、僕たちふたりはほんとうはそうじゃないってわかっている"ってね。」(ポール)
    「人生には言おうとしていることが中々言えないことってよくあるよね。ほら、時々ね。言う勇気がなかったり、タイミングが悪かったりしてさ。それを言えないまま相手が亡くなってしまうと、とても悲しいと思うんだ。みんなだって"ああ、言っておけばよかったな"とか"僕の気持ちを伝えておきたかったな"と思うことがあるだろ。いつも後になって後悔するだけでね。この曲は、ジョンが亡くなった時に僕が書いた曲で、彼と僕との会話を想像しながら歌詞を作っていった。」(ポール)
    この曲のアレンジは、ビートルズの「Yesterday」と同様の弦楽四重奏をバックにアコースティックギターで弾き語るというスタイルを取った。
    「最初、弦楽四重奏を伴奏にするのは馬鹿げていると思ったんだ。だって、ビートルズの有名なレコード'Yesterday'でこのスタイルを採用しているだろ。でも敢えて僕はジョージ・マーティンに言った。弦楽四重奏をバックにしようと。それがダメだって分かるまで、拒絶する理由なんてないだろうって。」(ポール)
    この曲には、3種類のプロモーション・ビデオが作成された。2つはリンダ・マッカートニーが撮影したジョンとポールの写真、あと1つはこの曲のレコーディングが行われたロンドンのAIRスタジオで、ポールがこの曲を演奏する姿を収めたビデオだ。
    2002-3年のワールド・ツアーで、初めてこの曲を人前で演奏した。ギターの弾き語りで披露したが、このツアーではジョン・レノンの追悼歌の他に、ジョージ・ハリスンの追悼として「Something」を演奏している。公演によっては、ポールが感極まって、涙を流しながら演奏していることがある。
    公式アルバム以外のライブ音源は、以下のブートで聴くことができる。

    (3)2002年4月24日ワシントン公演
     Driving Macca! (Label Unknown)
    (4)2002年5月15日タンパ公演
     Live In Tampa Florida 2002 (Night Hawk)
    (5)2003年5月24日モスクワ公演
     The Complete Russia Concert (DVD 2) (Macca Fan Records -- MFR 2003)

    (1)
    演奏:
     Paul McCartney: Acoustic guitar, Vocals
     Jack Rothstein: Violin
     Bernard Rartridge: Violin
     Ian Jewel: Viola
     Keith Harvey: Cello
    録音スタジオ:AIR Studios, London
    録音日:circa 1981.8-1982.3
    プロデューサー:George Martin
    エンジニア:Geoff Emerick
    イギリス発売日:1982.4.26
    アメリカ発売日:1982.4.26
    日本発売日:1982.5.10

    (2)
    演奏:
     Paul McCartney: Vocal, Acoustic Guitar
    録音スタジオ:live from Tronto
    録音日:2002.4.13
    プロデューサー:David Kahne
    エンジニア:Geoff Emerick
    イギリス発売日:2003.3.17
    アメリカ発売日:2002.11.26
    日本発売日:2002.11.13

    here_today1_1.jpghere_today1_2.jpghere_today2_1.jpghere_today2_2.jpghere_today3_1.jpghere_today3_2.jpg

    歌詞・コード
    Em/C#       7/C
    And if I say I really knew you well
      G           G Em
    What would your answer be.

    If you were here today.

    Eb F Cm G D7 G
    Ooh- ooh- ooh- here to - day.

    Em/C#        F7/C#
    Well knowing you,
    G                      G     Em
    You'd probably laugh and say that we were worlds apart.

    If you were here today.
    Eb F Cm G D7 G
    Ooh- ooh- ooh- here to - day.

    C
    But as for me,
    F                C
    I still remember how it was before.
    F                       C Am Em
    And I am holding back the tears no more.

    Am Em FMaj7 D7
    Ooh- ooh- ooh- I love you, ooh

    G
    What about the time we met,
    Cdim                                Em
    Well I suppose that you could say that we were playing hard to get
    Em
    Didn't understand a thing.
              Am D7
    But we could always sing.
    Em
    What about the night we cried,
    Cdim                           Em
    Because there wasn't any reason left to keep it all inside.
    Em
    Never understood a word.
                 Am D7        Em
    But you were always there with a smile.

    Em/C#             F7/C
    And if I say I really loved you
             G           G Em
    And was glad you came along.

    If you were here today.
    Eb  F  Cm             G D7 G
    Ooh- ooh- ooh- For you were in my song.
    Eb  F   Cm   G  D7  G
    Ooh- ooh- ooh- Here to - day.

    試聴

    (c) 1982 MPL Communications Ltd. Administered by MPL Communications, Inc.
    Comment:
    2005/07/06 12:53 AM, Jash wrote:
    ジョン・レノンの追悼曲としてはこの曲以外に、ジョン・レノン以外の元ビートルズのメンバー、ジョージ・ハリスン、リンゴ・スター、ポール・マッカートニーの3人がコーラスで参加した「All Those Years Ago」がありますね。
    こちらの方は、ポールがリンダ、デニー・レインと共にコーラスに参加したようですが、ポールの露出度が少なく、ポールがどこで参加しているかが分かりにくくなってしまってます。

    ポールにとっての追悼歌はこの曲のみとなりますが、ジョン殺害後最初に発売されていたアルバムに収録されたので、ポールはかなり世間体を気にしていたようです。でも、この曲を書かざるを得なかったということでしょう。

    「Yesterday」「Here Today」「Tomorrow」ポールの3部作と言えますね。

    2005/07/06 2:25 AM, WALL管理人 wrote:
    ジョンの死。それは私たちが想像するよりもポールにとっては大きな衝撃だったのでしょう。
    今回のブログで、ポールが感傷的にならないでこの曲を書き上げたことを初めて知りました。もちろん世に出す曲だということもあったのでしょうが、やはり感傷的だとジョンが何て言うだろう?と考えたんでしょうね。

    しかし、歌詞にはポールのジョンを惜しむ気持ちがストレートに伝わっていますね。常のポールは個人的な感情を曲に出さないのでこれは珍しいことです。全体的に韻をあまり踏んでいないのも、スタイルよりも思いを取ったと考えられますね。

    ジョンの死によるショックで、ウイングスの活動を中止、ジョンの代理になるかのように社会的メッセージの曲を書いたポール。そんな彼が浮き彫りとなったアルバムTug Of Warにこの曲が収録されているのも、意味深いものがあると思います。

    2005/07/06 8:32 AM, あらっち@FH wrote:
    感傷的でなくとも、珍しくポールの歌詞に「リアリティ」が溢れる詩作だと感じます。

    You'd probably laugh and say that we were worlds apart.

    この部分、本当にジョンなら言いそうだと感じます。
    いつものポールには無い、ある種の「重さ」がある作品ですね。


    2013/11/08 12:25 PM, マテリアル wrote:
    実はHere Today自体を知らなくて、ポールのNY公演に行った時に初めて聞いて、ああ、いい曲だなぁ、、不思議とジーンとくる。とこの曲に涙したのを覚えています。リンダが亡くなったあとだったから、リンダのために捧げたと思ったけど。誰であれ自分の身近な人が亡くなった時にふっと思い出すでしょう。
    Add a comment:









    Trackback:
    http://az.jash.hacca.jp/trackback/47394
    CALENDAR
    SMTWTFS
          1
    2345678
    9101112131415
    16171819202122
    23242526272829
    30      
    << April 2017 >>
    ENTRY(latest 5)
    ARCHIVES
    CATEGORY
    COMMENT
    TRACKBACK
    PROFILE
    MOBILE
    qrcode
    LINK
    RECOMMEND
    RECOMMEND
    バック・イン・ザ・USSR
    バック・イン・ザ・USSR (JUGEMレビュー »)
    ポール・マッカートニー
    RECOMMEND
    公式海賊盤
    公式海賊盤 (JUGEMレビュー »)
    ポール・マッカートニー
    RECOMMEND
    RECOMMEND
    ポール・イズ・ライヴ
    ポール・イズ・ライヴ (JUGEMレビュー »)
    ポール・マッカートニー, レノン=マッカートニー
    RECOMMEND
    ライブ
    ライブ (JUGEMレビュー »)
    ポール・マッカートニー
    RECOMMEND
    RECOMMEND
    RECOMMEND
    ラン・デヴィル・ラン
    ラン・デヴィル・ラン (JUGEMレビュー »)
    ポール・マッカートニー
    RECOMMEND
    フレイミング・パイ
    フレイミング・パイ (JUGEMレビュー »)
    ポール・マッカートニー
    RECOMMEND
    オフ・ザ・グラウンド
    オフ・ザ・グラウンド (JUGEMレビュー »)
    ポール・マッカートニー
    RECOMMEND
    RECOMMEND
    プレス・トゥ・プレイ
    プレス・トゥ・プレイ (JUGEMレビュー »)
    ポール・マッカートニー
    RECOMMEND
    RECOMMEND
    RECOMMEND
    タッグ・オブ・ウォー
    タッグ・オブ・ウォー (JUGEMレビュー »)
    ポール・マッカートニー, スティービー・ワンダー
    RECOMMEND
    マッカートニーII
    マッカートニーII (JUGEMレビュー »)
    ポール・マッカートニー
    RECOMMEND
    RECOMMEND
    RECOMMEND
    RECOMMEND
    RECOMMEND
    バンド・オン・ザ・ラン
    バンド・オン・ザ・ラン (JUGEMレビュー »)
    ポール・マッカートニー&ウイングス
    RECOMMEND
    RECOMMEND
    RECOMMEND
    ラム
    ラム (JUGEMレビュー »)
    ポール&リンダ・マッカートニー, リンダ・マッカートニー, ポール・マッカートニー
    RECOMMEND
    RECOMMEND
    夢の翼〜ヒッツ&ヒストリー〜
    夢の翼〜ヒッツ&ヒストリー〜 (JUGEMレビュー »)
    ポール・マッカートニー, ウイングス, ポール・マッカートニー&ウイングス, リンダ・マッカートニー
    RECOMMEND
    RECOMMEND
    RECOMMEND
    あの雲のむこうに
    あの雲のむこうに (JUGEMレビュー »)
    ポール マッカートニー, フィリップ アーダー, ジェフ ダンバー, Paul McCartney, Philip Ardagh, Geoff Dunbar, 西川 美樹
    RECOMMEND
    RECOMMEND
    無料ブログ作成サービス JUGEM

    (C) 2017 ブログ JUGEM Some Rights Reserved.